Japanorama

ご紹介:トリオ「縁」

JAPANORAMA はトリオ「縁」をご紹介します

。「縁」は何らかの形でセルビアや旧ユーゴスラビアと縁のある3人の日本人女性によって構成されます。彼女たちのうち、ある人は長期間、ある人は短期間ベオグラードに住んでいたので、私たちは彼女たちを、またはそのうちの一人を、ベオグラードと日本で見てきました。彼女たちは音楽と音楽の伝統を通して、日本とセルビアの2つの民族の交流推進に努めてきました。

角崎悦子夫人は、このトリオの原動力で、尽きることのないエネルギーで沢山の音楽イベントにインスピレーションを与えてきました。私達は、角崎さんが、ソロコンサートだけでなく、ベオグラードの日本大使館の行事に頻繁にゲストとして参加した、有名なバリリ女声合唱団(ポジャレヴァッツ)と非常に実り多いコラボレーションをされたことを覚えています。

竹下史子さんはベオグラードに長く住んでおり、民族舞踊団グラディミルのアコーディオニストです。演奏の芸術性、そして個人的な魅力と陽気なパフォーマンスが評価され、視聴率の高いテレビ番組にも出演しています。

今の私たちの最大の謎は朱鷺たたらさんです。彼女を見たり聞いたりした人もいると思います。彼女の神秘的で芸術的な名前が、日本の伝統への彼女のアプローチについて多くを語っています。篠笛は、セルビアでは侍に関連する古い白黒映画でしか、あまり聞かれることがありません。でも彼女の魂は情熱を秘めています。彼女のアーティストネーム「たたら」は、特殊粘土で作られた古代中性の高炉に由来するからです。今でも日本の一部の地域では、その高炉によって鋼や日本刀が作られており、ユネスコによっても認められています。

私たちは、これがこのトリオについての最初のプレゼンテーションであり、これらのテキストと写真が彼女たちの活動と成果をフォローするための出発点にすぎないことを望んでいます。

トリオ「縁」について

トリオ「縁」は篠笛奏者・日本篠笛協会理事の朱鷺(とき)たたら、セルビア共和国の民族舞踊団グラディミルに所属するアコーディオン奏者の竹下史子(たけした・ふみこ)、セルビア日本音楽交流推進の会を主宰するヴァイオリン奏者の角崎悦子(つのざき・えつこ)の三人で構成される。

2018年には、在日本セルビア共和国大使館を含め日本での公演を行い、2019年にCD「アコーディオン・篠笛・ヴァイオリンで奏でるセルビアと日本の音楽」をリリース。

朱鷺(とき)たたら/篠笛

どこか懐かしく、日本人の魂に迫る竹笛の調べを、現代の人々の心にどう響かすかをテーマに活動。

日本の伝統的な古典奏法と西洋音楽の学びで培ったテクニックを併せ持ち、高度な技術を駆使した演奏スタイルは、各方面から高い評価を得ている。

芸名に負う「たたら」は、中世の製鉄技法たたらに衝撃ともいえる感動を受けて名付けたもの。先人たちから受け継ぎ、自らの中にも息づく、ものを創るという力のみなもとを、笛に託す。

朱鷺会主宰。一般社団法人 日本篠笛協会理事。

竹下史子(たけした・ふみこ)/アコーディオン

セルビアの首都ベオグラードに住み、セルビア人アコーディオンマエストロ、ツァーレ・ミトロヴィッチ氏に師事。

現在はベオグラードの民族舞踊団グラディミルに所属。ソロ・アコーディオニストまたは舞踊団の一員としてセルビアでのコンサートやテレビ番組に多数出演。在日本セルビア共和国大使館を含め日本でも公演を行う。

セルビア民族音楽や奏法についても研究しており「セルビアを知るための60章 (明石書店) 」では、セルビアの民族音楽と舞踊について寄稿。在日本セルビア共和国大使館でセルビアの民族音楽・舞踊についての講演を行う。

角崎(つのざき)悦子(えつこ)/ヴァイオリン

4歳よりヴァイオリンを始め、国内外の著名な音楽家に師事。国内はもとより、ロンドン、モスクワ、ジュネーヴ、セルビアなど、外交官の夫の任地にて演奏活動をおこなう。2010年より「セルビア日本音楽交流推進の会」を主宰。両国の音楽紹介や音楽家交流ほか、各種文化交流を手掛けている。日本セルビア協会、公益社団法人 セーブ・ザ・チルドレン、特定非営利活動法人 SEEDS ASIA 理事。

Kako zvuči harmonika u rukama Fumiko Takešita

Poslušajte sami…

Pusti video zapis